ルパン三世
ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密
時価数千億フランともいわれるゲルト族の財宝の鍵を握るダイヤモンド、「トワイライト」をめぐってゲルト族にルパンファミリーが加わり、ICPOの新任本部長であるジャン・ピエール率いるイゴ族と争奪戦を演じる。なお、この作品ではルパンのジャケットが赤の他、白を着用している。今作品のコンセプトは「ルパン三世としてデフォルトとなっている魅力、武器をすべてはずしてみる」「栗貫ルパンの完成」とされ、これまでのルパン作品とは一味違った作品であるのが特徴。また、赤ジャケット着用時は青いシャツに黄色のネクタイに黒いズボンというルパン三世史上初のカラーリングも使用された。
この作品内で、変装したルパンが銭形警部に名前を聞かれ「通りすがりの古畑ですが」と古畑任三郎のモノマネをするシーンがある。さらに去り際には、「あー、今泉君」とつぶやきながら去っていく。また、志村けん、鳳啓助のモノマネをするシーンもあるなど、モノマネ芸人の栗田貫一だからこそできる「ルパンのモノマネ」が見られるという意味でも(それ以降のシリーズではあまり見られないため)貴重な作品といえる。
この作品に登場する峰不二子とララの2人の女性キャラクターにはお色気シーンが用意されている。これ以降の作品では今作のような描写はなく、控えめなものになっている。
あらすじ
「ベイビィ、これがトワイライトと言われるダイヤだ…」
そう言ってヨーロッパ暗黒街の全てを知る老首領ドルーネは、ルパン三世に1つの大きなピンク・ダイヤを手渡した。変則的なカッティングが施されたそのダイヤは、ドルーネによるとモロッコのある民族の隠し財宝の鍵になっているということをルパンに告げる。
早速モロッコに向かったルパンであったが、モロッコに向かう列車の車中で、銭形警部が仕掛けた「ルパン逮捕作戦」にハメられてしまい警官隊に取り囲まれてしまう。だがそこへ、特殊暗殺工作部隊を率いて忍者傭兵の貞千代が乗り込んできて、列車内は大混乱に陥る。
銭形と、五ェ門と同門だったオカマの殺し屋貞千代の追撃をかわして逃亡に成功したルパンは、ようやくモロッコに到着する。
そのモロッコでは、かつてのイギリス占領政策を背景に街の実権を握るイゴ族と、奪われた民主自治の復活を求めるゲルト族が対立していた。100年以上の長きにわたってゲルト族に受け継がれてきた、民族の悲願が息づく街角でルパンの前に現れたのは、地道に抵抗運動を続けるゲルト族の少女ララ、そしてご存知峰不二子であった。
再び襲撃してきた貞千代をかいくぐり、捜査に乗り込んできた銭形警部をごまかしながらルパンの耳に入ってきた情報は、ゲルト族の抵抗運動が長老の率いる一派と、長老の息子ガルが中心になって結成した新興結社の2つに分かれて活動しているというものだった。
警察とイゴ族の追跡を逃れ、ラクダに乗って街の外へ脱出したルパンとララだったが、砂漠の底なし穴に飲まれかけ、九死に一生を得る。ルパンが気がつくと、銀色の月光の下でララが水浴をしている。そして、その胸にはトワイライトと瓜二つのダイヤモンドが輝いていた。本人も知らなかったが、実はララはゲルト族の姫だったのだ。そしてルパンは、若き日のドルーネがゲルト族のために戦ったゲルトの英雄だということ、そしてララはドルーネの孫娘であるということを知る。
不二子の調査、独自で動いていた次元の情報も加え、結社はICPOの新任本部長ジャンが、長老の息子ガルを殺害してデッチ上げたものであることをルパンは見破った。
イゴ族の内部に隠れゲルトとしていたブルトカリー巡査、同門としての恥であると貞千代を追ってきた五ェ門も加わり、砂漠の果てのゲルトの遺跡で最後の激闘の火蓋が斬って落とされた。