ルパン三世
ルパン三世 1$マネーウォーズ
ナポレオン、レーニン、ヒトラーなど世界の歴史的指導者の手から手へ渡り歩き、それを手に入れたものは「世界の王」になれるといわれている「幸運のブローチ」をめぐって、ルパンと銀行頭取シンシアとの争奪戦が展開する。
この作品の冒頭では、ルパンは競売の会場から逃亡する際、会場にいた参加者全員に自分の顔のマスクを被せて行ったが、そのマスクはTVシリーズから劇場映画に至るまで、さまざまなデザインの物が使用されていた。
前半では、飛行機に変形できるスバル360が登場し、オープニングのカーチェイスや、その後の尾行などに使用されたが、ドアの開き方は実車とは異なっている(実車の場合、ドアの蝶番は後部にあるが、ルパンのものは前部に付いていた)。
4年ぶりに脚本の柏原寛司が脚本を手がけた。この頃の作品では比較的ハードボイルドな仕上がりになっており、初期のアダルトな作風に戻っている。監督の殿勝秀樹は監督としては初登板。
また今回から撮影監督の長谷川肇が降板している。
作品の舞台はITバブルに沸くアメリカ。ルパンはノートパソコンにインストールした古代文字の翻訳ソフトを使用したり、悪役の女性が新興の投資銀行の社長だったりするなど、時代の世相を反映しており、当時の文化を振り返る作品としても興味深い内容となっている。
あらすじ
1カラットもない安物の指輪、マルケスの記念指輪がニューヨークのオークション会場に出品された。呆れ返る衆人をよそに、一人の紳士が百万ドルの値を付けるが、1$差でバンク・オブ・ワールド頭取のシンシアに競り負けてしまう。 そこへ銭形警部が現れた。 シンシアと競り合っていた紳士の正体はルパンだったのだ。 ルパンは指輪を奪い逃走しようとするが、シンシアの部下ナビコフに奪われてしまう。
指輪には、持っているだけで世界の王になれるというブローチの所在を示す秘密が隠されていて、シンシアもそのブローチを狙っていたのだ。 ルパンと次元は、宗教にのめり込む五ェ門と共にバンク・オブ・ワールドに忍び込んだ。途中次元がマグナムを紛失し、やむなくルパンのワルサーを借りるというトラブルがあったものの、ハイテク機器で固められた金庫室に、煙幕などのローテクを駆使して対抗し、見事指輪を取り返した。
その後、やはり相性の悪かった次元はワルサーをルパンに返却。そして銭形をまき、ナビコフの包囲もヘリでくぐり抜けるが、一瞬をついてナビコフの銃弾がルパンの胸を貫いた。ヘリから落下したルパンの死を確認し、指輪を再び奪ってナビコフは去って行く。
号泣する銭形と放心状態の不二子をよそに、次元と五ェ門はルパンの棺桶を土に埋めた。ICPOに辞表を提出した銭形をよそに、ルパンの仇討ちのためにナビコフの元に乗り込んだ次元・五ェ門・不二子。その最中次元はマグナムを奪還するが、3人とも敵の罠にかかり、対人地雷と時限爆弾から一歩も動けなくなってしまう。しかしそこに現れたのはルパンの埋葬時にいた神父だった。彼は対人地雷を解除すると三人を助け出す。
不思議がる三人の前で、神父はその正体を現した。なんと彼は射殺されたはずのルパン。ルパンは次元が返していたワルサーによって、奇跡的に助かったのである。日本に帰ろうとしていた銭形と途中で遭遇した後、彼らは海底油田が眠っているといわれる島、カリ島へと向かうのだった。