ルパン三世
ルパン三世 愛のダ・カーポ FUJIKO'S Unlucky Days
不二子の記憶と共に消えたコロンブスファイルをめぐって、ルパンファミリーが活躍する。
この作品で監督を担当したワタナベシンイチは、よく自分を作品のどこかに出演させるというエピソードがあるが、本作も例外ではなくルパンのライバルとして登場する「ナザロフ」は監督をモデルにしたキャラクターである。
なお、本作ではテロップや後日発売のサウンドトラックにおいてテーマソングに『THEME FROM LUPIN '97』が使用されたと表示されているが、実際に使用されたのは'89バージョンである。
あらすじ
不二子の依頼でスイス銀行を建物ごと盗み出したルパン。建物内には旧ソビエト連邦の隠し財産などの大量の美術品が眠っていたが、不二子の本当の狙いは一つ。1492年、クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見した際、偶然入手した品物―無限の力を秘めると言う財宝のありかが記された「コロンブス・ファイル」と言う書類だった。
持ち逃げしようとする不二子を難なく制し、そのことを知ったルパンは不二子と手を組む条件で良いムードになるはずだったが、突然打ち込まれてきたミサイルの妨害で手に手をとり逃げ出す羽目になってしまう。軍用ヘリを操る、異様にハイテンションな襲撃者に崖っぷちまで追い詰められた不二子は、降伏したふりをしてペンダント型爆弾でファイルを焼き払ってしまう。「暗記したから」と言う不二子だったが、その直後にハイテンションな男の攻撃により崖から落ちてしまった。
数日後、トレジャーハンターを生業とする美女、ロザリアに保護された不二子。ところが、彼女はすべての記憶を失っていた。困惑する不二子の所へ、再びハイテンション男が現れる。男の名はナザロフ、ある人物の元で働くエージェントだ。抵抗するロザリアを難なく制し、不二子を連れ去ろうとするナザロフだが、今度はルパンが乱入してきて失敗。そこからルパン/ナザロフ/ロザリアによる三つ巴の不二子争奪戦に発展してしまった。
そのころ、ナザロフのスポンサーである某国化学長官・バートンも動き出していた。バートンの「オペレーション」により、突如竜巻が発生、その場にいた全員が巻き込まれてしまい…。
辛うじて助かったルパン一行は、ロザリアがひいきにしている古美術商の家で不二子と再会、再び襲い掛かってきたナザロフ一味を撃退するうちロザリアと共同戦線を張ることになった。
少しずつ戻り始めた不二子の記憶を頼りに、クレタ文明の遺跡を訪れたルパン一行、そこで彼らは、ついに「コロンブスの卵」の正体を知る事になった。それは、「オルゴン・エネルギー」の増幅装置となるオブジェの事だったのだ。
「オルゴンエネルギー」とは、精神医学者ヴィルヘルム・ライヒのライフワークだった未知のエネルギーの事だ。バートンは、それを利用して世界を支配しようと画策していたのだ。